ご縁に感謝
いつも読んで頂きありがとうございます。
今回は以前、当社(日置美容室)に在籍していた女性のほっこりするお話です。
当時存在した黒川店での出来事。ある日近日中に技術チェックをひかえ遅くまで残ってひとり練習していたA子さん、当然営業時間もとっくに過ぎた時間帯の来訪者に驚かされることになります。
「すみません。今からカットお願いできませんか?」と恐縮した表情の男性ビジネスマンの姿がありました。
事情を聞くと、食品に関わる業界に携わるお仕事なのに忙しくて髪が切れず伸び放題で、上司から「明日までに何とかしてこい!」とカミナリが落ちたそうで、今日中に済まさねばならない得意先への訪問を終えたらこんな時間になってしまったこと、そしてこのあたりの理美容室を回ったがどこも終わっていて人けがなく、この店が唯一明かりが点いていてスタッフがいたことを申し訳なさそうに話されたそうです。
元々優しい人柄のA子さんは、異性のお客様と二人きりになるのは嫌だなと感じたそうですが、事情が事情なので仕方なくカットすることにしたようです。
もちろんお客様はたいそう喜ばれてそれ以来定期的に来店下さるようになったのですが、ここからがすごい展開に。
実はここまでの話を私が知ることになったのは、この二人の結婚式2次会の席だったのです。そうです。この2人はあの後皆には内緒にしていたようですが、自然にお付き合いが始まり結婚という節目を迎えたという事でした。
もうあれから10年ほどたち、今ではお子さんも2人になり、ご主人のお仕事の関係で転勤はあるようですが美容師も続けながら子育てに忙しくでも幸せにしてくれているようです。
人とのご縁は自分の好き嫌いや得手不得手で繋いだり切ったりそるものでなく、与えられたご縁に感謝することで幸せにも不幸にも出来るという事をA子さんのこのエピソードから学ぶことが出来ました。10年ほど昔の話でしたがとても良い思い出として、教育の場での事例でよく使わせてもらっていたお話でした。
この結婚式後の後日談。
長年常連で来てくださっている老舗有名料亭の女将さんがこの数日後ご来店の際に、教えて下さったお話。
取引先でもある大手食品商社の支店長さんがこの料亭を接待でご利用の際に女将さんに「日置美容室という美容院を知っている?」と言われたそうで「私が昔から何十年も通っている美容院ですよ」とお伝えしたら、先日、自社の社員が美容師と結婚してその2次会に出席したが、相手方の美容室社員の我々へのもてなしや気配りが素晴らしく驚かされたこと。社長以下社員みんながとても感じいい人たちだったことを話されたそうです。
女将さんも鼻高々で「あそこは昔からそこらの美容室とは違いますから」と言っておいたわ、と嬉しそうにお話しくださいました。私もうれしいです。
じゃあね。
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