ノブレスオブリージュ
いつも読んで頂きありがとうございます。
ノブレスオブリージュという言葉を聞いた事がありますか?
私もゼルネットワークの幹部養成講座である「若竹塾」に参加させて頂いて初めて出会った言葉でした。
『ノブレスオブリージュ』=高貴なる者に課せられた義務。直訳するとこの様な意味になるようです。
その昔、中世ヨーロッパなどの都市では貴族が王を中心としながら政治や外交そして軍事を司り、一般市民はその加護の元に安心して働く事が出来るという役割の分担をして生活していました。
日頃は特に汗して働く訳でもない貴族も、ひとたび他の国との争いがおきた時には一般市民達を守るために身体を張って戦いに臨む事が当たり前の義務とする考えが浸透していたのです。
この考え方が現代においては組織のリーダーの心得として広く知られるところとなりました。
ただし現代では「高貴なる者に課せられた義務」という意味合いから「特権を持つ者の義務」あるいはもっと身近な感じで言えば「恵まれた立場の者が負うべき責務」というところでしょうか。
でもこの本来持つべきこの考え方を忘れてしまった専門家やリーダーが少なくなったのは嘆かわしい限りです。
例えばこのコロナ禍で医療逼迫が叫ばれる中、本当に大変な思いをしておられる医師、看護師さん方には感謝の思いしかありません。そんな方々がおられる中、我、関せずを決め込んで平時と同様の仕事のみで安穏としている医療従事者。
感染原因を飲食業界に押しつけて闇雲に営業規制と国からの給付金で対策を行った様な気になっている自治体の首長達。
我々、美容界も決して自慢出来るものではありません。
感染拡大防止への協力だけでやってる様な気になっていても良くないでしょう。
世の中が暗い気分が蔓延し皆の心がささくれ立ってくるような時代にこそ、我々『美』を扱える専門家として果たしていくべき課せられた義務があるのではと思います。
特にこのブログを読んで頂いている皆さんは美容業界の中でも本当に恵まれた環境で仕事が出来ている方が多いと思います。
経営者はもちろんのこと店長はじめ役職者はその役職における特権もある代わりに義務もあります。
クレーム対応などの面倒な事は部下にやらせているのに評価や賞賛を受ける時だけ自分の手柄にしてしまうリーダーでは部下達はとても安心してお客様を幸せな気持ちにしてあげられません。
恵まれた立場の美容師一人一人がお客様ひとりひとりの心を温かくしてあげられるヘアスタイル、接客、技術を提供していくだけでも明るい世の中作りに貢献出来ると思っています。
私たちの心の中に美容師としての『ノブレスオブリージュ』を!じゃあね。
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