成人の日あるある

いつも読んで頂きありがとうございます。

昨日は成人の日。このコロナ禍でしかも緊急事態宣言が発出されている都県もある状況を考えると予定通り開催できた地域の皆さんはお幸せだと思います。関係各方面の皆さまのご尽力に感謝申し上げます。

また最近では一昨日の日曜日に成人式を開催する自治体も多くなり、晴れの日のヘア、メイク、着付などをお手伝いさせて頂く我々美容師も分散開催は同日集中よりありがたいのは確かです。


成人の日になると思い出すのは、私自身の苦い思い出。まだ私がアシスタントで元気いっぱいの頃のお話です。

誰よりも元気よく挨拶することを心掛けていた私は、成人式の早朝4時に一番のお客様がお母さまと共にご来店された際、いつものように元気よく「いらっしゃいませ!」と声を発しました。いつもならスタッフ皆が「いらっしゃいませ!」と同調してくれるのに反応がありません。それどころか周りの先輩方はわざわざお客様のところまで出向いて行き「本日はおめでとうございます。いいお天気になって良かったですね」などといつもと違う挨拶をしていました。

さすがの私もこの時点で察しがつきました。「あちゃ~。そうか今日は特別な日なんだ」

元気よく大きな声で「いらっしゃいませ!」って言っちゃった分、余計に恥ずかしいことになってしまいました。

お客様は美容室へ来店されるにはそれぞれ、その都度目的が違います。特に特別な行事のためにご来店される場合の配慮は挨拶からしてお客様の心に寄せる『思いやり』が大切なんだという事をこの一件から学んだ次第です。

ご家族の結婚式のため、あるいは弔いのため、入学、卒業、受賞パーティなどなど特別な日はいっぱいあります。ケースバイケースのあいさつの仕方をマニュアル化して覚えるのも良いですが、一番大切なことはお客様の心情に寄り添う『思いやり』がなければ意味がない、という事を覚えておくと良いですよ。

最近まで携わらせて頂いていたアシスタント育成講座の中でも、このお話を成人式が終わった頃にいつもしていました。事前に伝えないのは意地悪な感じですが、私のようにアシスタント時代にこそ失敗してほしいことだからです。スタイリストになっても適切な挨拶が出来ないのは致命的ですが、アシスタント時代に恥ずかしい思いをしたことのひとつひとつは財産になるからです。きっと一生忘れません。


その成人式に行かれるお客様がお帰りになる時「ありがとうございました!」と私が言おうとした瞬間、隣にいた先輩が「いい思い出いっぱい作ってきてね!」と呼びかけてました。「あちゃ〜」

今日も一生忘れないエピソードづくりをしていこうね。じゃあね。

失敗続きのおじさん美容師のもしかしたらためになるかもしれない話

名古屋 栄の日置美容室で40年以上美容師を続けている田中隆史の元気⁉︎になるブログです!今、言っておきたいこと、気になってることをお伝えしていきますね。よろしくお願いします。

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