『親心、子知らず』
いつも読んで頂きありがとうございます。
「親心、子知らず」という言葉がある。
また一方で「子の心、親知らず」という言葉もある。
それぞれの立場でないとわからない心境や苦労がある中で、親は人生の先輩として自分がおかしてきたようなつまずきや失敗を子供にして欲しくないという思いから世話を焼くことが多くなるのだと思う。
そこにあるのは他でもない「愛情」であり、痛い思いをしている子供の姿を見るのが辛いという親の心理も働いているのかもしれない。
しかし子供の立場から言えば「そんなことわかってる!」流行りの曲ではないが「ウッセーわ!」ということになるのであろう。
このようになることは至極当たり前のことで大昔からずっと続いていることなのだ。
美容室においても先輩が後輩に対して同様の思いを持つことがある。先輩も同じような道を歩いてきているのだ。だから後輩に自分の「あの時の失敗」をさせたくない思いが働くのであろう。
しかし厄介なのはそんな先輩の親心を理解させる過程もなく、口から出てくる言葉は「それはダメ」「もっとこうしろ」というような言葉が多くなってしまう。
かく言う私自身もそんな物言いで後輩や部下の指導をしてきたのである。今思えば無駄とは言わないが随分と遠回りな指導だったような気がする。
仕事をはじめいろんなことが上手くいく、成功するには多くの条件やチャンスが重なってはじめて出来ることであって決して自分自身の努力だけではない、ことが多い。
一方で失敗したことの原因には普遍性があり、誰にでも通用する経験談になるのである。
いわゆる「しくじり先生」の話だ。
これには後輩や子供も耳を傾ける。
世の中の先輩や先生と呼ばれる人たちが皆「しくじり先生」になったならどれだけ遠回りせず広く多くの人たちに物事の真理を伝えることが出来るだろう。
先輩から後輩へ伝えていくべきことは、この物事の真理を自身の失敗を通して理解してもらうことと、「行動」での背中を見せることでしかないような気がするこの頃である。
そんなこともあり、私のブログのタイトルは『失敗続きのおじさん美容師の…』なのである。引き続きご購読頂ければ嬉しいです。じゃあね。
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