身近に感じたダイバーシティ

 いつも読んで頂きありがとうございます。

 今回は、日置で美容師としてスタートしその後 結婚、出産でしばらくお休み、数か月前に再スタートを切ったひろみさんのお話です。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響でしばらく学校や幼稚園が休みでしたので、再スタートして間もなく長い間休まざるを得なくなったのをとても気にしてくれていましたが、昨日からまた出勤出来るようになりました。待ってましたよ。

 再スタートの初日は緊張した様子でしたが、でもとても輝いていて嬉しさにあふれる表情で、一緒に仕事していた私もとてもいい気持ちにさせてもらいました。 

 ホント帰ってきてくれてありがとう!感謝です。

 確かに勤務できる時間帯や曜日も限られてはいるけれど、その存在自体が共に働く仲間に勇気と希望を与えてくれました。 これからはいろんな働き方に合わせて企業が工夫していく時代性を痛感しています。

何年か前にディーラーさんの新春セミナーにて「ダイバーシティ」についてのレクチャーがありました。 最近でこそよく耳にする言葉ですが、当時はほとんど予備知識なく受講させて頂いたのに、とても刺激的だったのを覚えています。

 ダイバーシティの基本概念は、 

 ・個人個人の「違い」を尊重し受け入れる

 ・「違い」に価値を見つける 

 ・職務に関係のない特質を無視し、個人の、成果、能力、貢献だけを考慮する 

 ・「違い」に係わらず、全社員を組織に平等に参加させ、能力を最大限発揮させる 

これらを実行することにより、「組織のパフォーマンスを向上させること」がダイバーシティの目的だそうです。 

性別、学歴、出身地、身体的特徴、配偶者の有無、子供の有無、等などの個人の違いを尊重し受け入れて、その特性の中で最大限の成果が発揮できる働く仕組みを作っていこうという考え方ですね。 

皆さんもご存知の様にこれから更に若年労働者人口が減少していきます。名古屋市内では小学校が廃校になって3校で一つになるなどの統廃合を進めているのが現実です。 各業界に新たな新人が当たり前のように入ってくる時代は終わりました。美容界においてもお客様は来てくれるのに美容師がいなくて業績が悪化していくサロンが増えているようです。かつてない事ですよね。

そこでこのダイバーシティ発想で働き方の多様性を考えていく必要があるという事なのです。 勤務時間、仕事の内容、評価の仕方、教育システム、いろんな事を既成概念を取っ払って考えるリフレーミングが必要だというお話でした。 

ただし一方で、会社の理念や創業の目的の中に社会貢献や社員の幸せを大切にする考えを示していない場合、示していても共有する場がない場合には不平不満の種になってしまいます。

日置は業界内でも早くからこの問題に取り組んで来ましたが、今一度、生産性の向上を目指している大義を考え共有することが大切と思います。 

ダイバーシティ発想は最終的にはすべての人が安心して精一杯働ける環境を整える事なので、誰かを働きやすく出来るように考えていくことは自分も働きやすくする環境を作っていくことになるという事だと思います。

昨日もひろみさんが帰り際に、「まだ忙しいのに上がらせて頂いてすみません」と声をかけてくれました。私は背中を見送りながら「仕事の代わりはみんなで出来るけど、子供たちのお母さんは代わってあげられないからね!」とエールを送るのみでした。

じゃあね。


失敗続きのおじさん美容師のもしかしたらためになるかもしれない話

名古屋 栄の日置美容室で40年以上美容師を続けている田中隆史の元気⁉︎になるブログです!今、言っておきたいこと、気になってることをお伝えしていきますね。よろしくお願いします。

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