成熟社会の子育て
いつも読んで頂きありがとうございます。
21世紀になって早20年。ミレニアムなんて大騒ぎしていたのが私にとっては昨日の事のように思い出されますが、今年入社した人たちが生まれた頃でもあるんですね。大きくなったね。
21世紀は日本にもいよいよ成熟社会の到来です!などといわれてましたが、何が成熟社会なのかよく実感もせずいたような気がします。
20世紀は成長社会、国民みんなが中流意識を持って、みんなそれなりに豊かさを分け合って生きていました。周りの人たちと同じ事が安心であり、正解でもあったのです。
これは、製造業などが人手を使って工場で働いてもらい製品をより効率的に生産する仕組みにはピッタリだったのです。我々世代などは今もまだ、なんとなくそんな部分も引きずっているところもあります。
ところが、確実に変わってきているのは教育の現場、家庭での子育てです。 わかりやすく言えば、昔の算数では、2+3=○ という式に対して○=5ですよね。要するに正解は5ひとつだけなのです。
ところが21世紀の成熟社会の中での教育では、○+○=5 の○をいくつ出せるかという発想の豊かさを求める教育なのです。 ですから、子供達は正解は一つではない、限りなくあるんだという事を教わります。
そして、人と違うということに違和感を感じません。むしろ、人と違うことが誇らしくあるという価値観を持っていきます。 欧米でGAFA(google apple facebook amazon)などのベンチャー企業がどんどん生まれてくるのはそんなベースがあり、社会もそれを求めているからだと思います。
ヨーロッパの教育は(特に北欧)ではもう20世紀のはじめからこのような教育となっています。 成熟社会が早くから来てましたからね。だから、変わり者が素晴らしい発明や発見或いは表現をするベースがあったのでしょう。 これは日本人の学者が海外で研究しないとノーベル賞が獲れないといわれる所以なのです。
我々も何気に使う「普通はこうでしょう」「常識じゃない?」という普通と常識が通用しない時代がやってきてるんですね。
20世紀はジクソーパズル、正解はひとつ全てのピースの居場所がきまっている。21世紀はレゴ、ウサギを作ろうというテーマに対して、ブロックは自由に組み合わされる。皆それぞれのウサギが出来上がる。 という説明をしている方もいらっしゃいました。わかりやすいですね。
こんな時代だからこそ余計に会社、サロンの経営に於いて大切になるのが、理念ではないかと思います。
理念の実現(目指すゴール)に向けて正解はひとつじゃない、ことを肝に銘じておきたいと思いました。
じゃあね。
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