なんで美容師には“師”の字がつくのだろう?前編
いつも読んで頂きありがとうございます。今回は私の失敗談ではありません。残念ながら。
最近の新型コロナウイルス感染拡大に対しての医療現場の皆さんのご苦労とご努力には本当に感謝いたします。そのお陰で我々一般市民はこんな状況の中でも、安心して日常生活を送ることが出来ています。
ところが先日、ある看護師さんの発言の中に「感染しないような行動をしていなくて感染した人は看たくない」というものがあったそうです。多忙極まる中、ストレスもマックスになっていたのかもしれませんが、思わず吐いてしまった言葉なのでしょう。
医師が軽度の患者だけを選んで診察していたとしたら、教師が勉強のできる生徒だけに熱心に教えていたとしたら、薬剤師が気に入らない患者の薬には鼻くそを入れていたとしたら、調理師が出来合いのものだけを出していたとしたら。
弁護士、弁理士、公認会計士、税理士、司法書士、社会保険労務士、介護士などの“士”の字がつく職業はその道の技能的専門家(エキスパート)です。なので自分の得意分野に応じてお客さんを選ぶことも許されるでしょう。
しかし、師業であることをわきまえている医師なら自分の能力で対応しきれない重篤な患者を前にしたら、死に物狂いで蘇生する努力をするでしょう。教師なら勉強のできない、あるいは素行の悪い生徒ほど社会に出ても人の役に立つ人間になれるよう導くことでしょう。薬剤師なら、調理師なら。
それぞれの職業を通して「健康」「社会貢献」「勇気を与える」などの導きを行っていくのが師業の存在目的であろうと考えています。
じゃ私たちの“美容師”という仕事がお客様を導いていくことって何なんだろうね。考えてみようか。
次回は美容師の師についてお話しします。じゃあね。
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