出来て半分、教えて半分
いつも読んで頂きありがとうございます。
昔から我々のような技術の仕事は、自分が出来る様になってようやく半分の習得で、残りの半分は後輩を指導してその人が出来る様にしたところで残りの半分を修得したと言えると教えて頂いた事があります。
確かに自分が出来る様になるのは、やり方を習って真似して練習してで出来る様になりますが、それでは本当にその技術を理解したとは言えません。 人が出来る様に教えるという事は万人に通用する理論と正しい体の位置、フォームそして道具の使い方をわからせないといけないからです。
それを人に伝えられるのはその技術を考えて行なうというプロセスが必要になるのですね。 自分が出来る様になった技術をどれだけ考えておこなったかの積み重ねがモノをいいます。
もう一つ付け足すならば、技術指導に感性を持ち込まない事です。 ここで言う感性とは、出来上がりをある人の好き嫌いで判断することです。それでOK、NGを判断されると出来ない人は迷いを生じ、技術も感覚も良くなりません。まずはゴール(出来上がり)を明確に示し技術を正しく出来る様にし、その上で感性を共有するという順番が良いと思います。
外部の先生のカット講習に行っても割に混同して教えられる方がいらっしゃいます。目的持って受講しないと逆に混乱する場合が多々あります。
私が出会ったある先生は、「僕は科学的にお伝え出来ないので、私の仕事観を聞いて頂きながら技術は見るだけぐらいで。」と言われた上で、徹底してサロンワーク中の心の中で思っている事をお話しされながら(お客様に聞かれたらまずいことも)淡々と技術を見せて下さった方がありました。 これはある意味正しいと感じさせて頂き、本当に勉強になりました。講習の目的を明確にしておくことも大切なことですね。
新人の方々も入社約一か月。新しく先輩になった人達が、今やっている技術を考えて伝えられる様にご指導よろしくお願いします。
『教えることは学ぶこと』だよ。じゃあね。
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