気配りのススメ
いつも読んで頂きありがとうございます。
今回も昔のベストセラーの本のタイトルをお借りしたテーマです。
以前私が社内アカデミーの責任者をさせて頂いていた時、月に1回のペースで日置尚社長が社長講話をしてくれていました。(現在も継続されているようで感謝!)
その講話の中で、昔から日置美容室が大切にしている事の中に共に働く仲間や、お客様に対しての気配りを大事にしてきた、というお話をして下さったことがありました。
今は亡き鈴木央美(ひさみ)さんの遺してくれた日置美容室への思いを語った言葉の中から引き出して下さったお話でした。
その文章の紹介後、社長から「何で人への気配りが大切なんだろうね。大事にしていた事は何だったか考えてみましょう」という次回までの課題も頂き皆でディスカッションした記憶があります。 一年目の人たちからも「感謝」「思いやり」という日置スピリッツのキーワードあふれる素晴らしい意見が多く出て盛り上がった記憶があります。
私もあらためて今になって考えてみました。
私が入社した時にはもうそれ程でもなかったのですが、央美さんが新人の頃のスタッフ教育はとにかく厳しく躾けられたようです。(今ならパワハラかもね) 特に人への気配りです!
美容という技術の仕事なのに何故先生や先輩、お客様に気配りする事が大切なのか、その答えは簡単には見つからないと思います。 でも、思いやりの気持ちを持って人のやってほしい事や、思いもしなかったサポートをしてもらった時の感動はどんなでしょう。
そこにこそ技術の上達と売れる美容師になるヒントがたくさんあります。
我々美容師は、実はこの気配りを通して美容の大切なクリエイティブな能力を鍛えているのではないかなと思うことがあります。
よく「あの人は勘がいい」などと言いますが、勘の良さは鍛えられるものなのです。その鍛え方が他者への気配り、思いやりを持った行動だと思います。
特に学生から社会人になったばかりの人は自分中心に物事を見る習慣がついています。これでは社会の中では通用しません。ましてや接客業ではまったくお客様から支持を得ない人になってしまいます。
「 美容師である前に人として一流であれ」というのはそういうことでしょうか。 他にもまだまだ気配りにはいろんな深い意味があると思いますが、一考察として。じゃあね。
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