『方丈記』を読んでみたら

いつも読んで頂きありがとうございます。

今回は本の紹介をします。

紹介するのは平安時代末期から鎌倉時代はじめにかけて歌人、随筆家として名をはせた鴨長明という人物が手掛けた「方丈記」といういまでいうエッセイです。

平安から鎌倉にかけての時代は当時都があった京都ではわずか7,8年の間に都の三分の一が燃える大火事があり、飢饉があり、疫病が流行りとどめに大地震がおきるという災禍のオンパレードみたいな時代でした。

一方、現代もこの時代とよく似た不幸な出来事が数年ごとにやってきています。

この20年でみていくと、2001年のアメリカでの同時多発テロ、2008年あたりのリーマンショック、2011年東日本大震災、そして今回の新型コロナウイルスの感染拡大と周期は若干違いますが、これでもかと不幸な出来事が起きています。

「方丈記」は人々がこんな悲惨な気分の(当時はもっと悲惨だったようですが)時に、長明が当時の様子やそんな時代にこそどんな物事のとらえ方、考え方をしたらよいかをかたっている書物です。

鴨長明がこれを著した年齢は60歳を過ぎ、すでに一線から退いて都のはずれに方丈(3メートル四方くらい)の庵(実に粗末な小屋だったよう)に住んで自炊しながら書きものして暮らしていたようです。

内容と主旨に関してはここではあまり語らない方が良いかと思いますが、自分が感じた2点を記すと

・時代は違っても人間の不安の原因は同じようなことであること(今までの普通の生活維持が脅かされる)

・いつの時代でも、歳がいくつになっても自分自身を常に変化させていくこと、執着をすてること(心と技を磨き続けていくこと)

今の不安な時代にこそ幸せに生きる大切な考え方と感じました。

もし読んだら感想聞かせてね。じゃあね。

失敗続きのおじさん美容師のもしかしたらためになるかもしれない話

名古屋 栄の日置美容室で40年以上美容師を続けている田中隆史の元気⁉︎になるブログです!今、言っておきたいこと、気になってることをお伝えしていきますね。よろしくお願いします。

0コメント

  • 1000 / 1000