目に見えない技術
いつも読んで頂きありがとうございます。
新人が入社してくれてから、早くも1か月以上がたちました。先日の1年目のアカデミーでも皆、いい顔をしていたので安心しました。新人研修からここまで指導頂いた皆さんへあらためて感謝致します。育てることは自分育てであるという考え方で、これからも引き続きよろしくお願いします。
新人の最初の技術トレーニングがシャンプーの練習です。略してシャントレ。最近はカラーの塗布練習などと並行しておこなう場合もあるのでしょうけど。
シャンプーの上手な人の特長はお客様に合わせて気持ちいいを提供出来ることと、そしてもう一つがシャンプーの上手な人に教えてもらうことです。特に上手な人に毎日のようにシャンプーしてもらい、その感覚、感触を記憶することが重要と思います。
そういえば、私が就職した頃は本店の現在は会議室になってる所が男子寮、事務所の所には女子寮があり、全員が住み込みでした。その為にお風呂も10人前後が順番に入るので、シャンプーはサロンのシャンプー台で相モデルで行う規則になっていました。セルフシャンプー禁止です。
必ず誰かにやってもらう。
入社したての頃はすべて先輩にお願いしてやって頂くのです。今考えると目に見えない(形を成さない)技術の継承とクオリティのチェックという一石二鳥の合理的な事だったのですね。ちなみに私は先輩にお願いするのが面倒で隠れて自分でやってましたから、いつまでたっても下手くそでした。いえ、いまだに。
日置尚社長と妹の元美さんも中学生ぐらいまでは我々寮生と同じ建物内で生活を共にしておられたので、誰かが必ずシャンプーさせて頂いてました。だから社長は上手か下手かすぐわかりますよ。
料理人の良し悪しも実はその人が子供の頃からどんな食文化の環境で育ったかが重要らしいです。
高級な料理を多く食べた経験というより、良い素材を口にした経験です。
例えば田舎生まれですぐそばの畑で採れた野菜をおやつがわりに食べていた人などは間違いなくいい料理人になる素養を持っていると言います。畑で熟した野菜は本当に美味しいので、素材の見極めから違うからですね。
同様にシャンプーの上手な美容師も環境が育んでいきます。いかに指名の多い先輩に何度も何度もしてもらったか。そしてその感覚を自分がお客様にやってみて再現したかです。
腕に覚えのある方は是非新人たちに何度も何度もやってあげて下さい。 私もやってあげるね。笑
じゃあね。
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