『美意識の芽』パート3(最終話)

いつも読んで頂きありがとうございます。

美意識セミナーの講義内容を説明するのは長くなってしまうので省略しますが、五十嵐さんの著書「美意識の芽」の中で著されている内容を、体験を通して気づくことを大事に構成されていました。 皆さんの中には「美意識の芽」を読んだ方もいらっしゃると思いますが、まだの方は是非ご一読下さい。(Amazonで中古が購入出来ます)

 結局、我々はこのセミナーが余りにも楽しく、身になったのでその後もう一年6回コースに行き、東野TDは更にもう一年行ったんじゃなかったかなぁ。五十嵐さんに「もう来なくてもいいよ〜」なんて言われてたみたいです。 

その後はしばらくこのセミナー自体が先生の都合で開催されてなかったのですが、のちに東野TDが受講したゼルネットワークのスーパースタイリスト検定の講師として再会するという、本当にご縁だったんだと感じるエピソードがありましたね。

このセミナーを通して学んだこと 

①どんな人でも、一人の美容師が成長してきた中で、過去の過程は全てその人にとって必要な経験だったこと。※最初からダメな美容師はいないということ。 (この言葉には本当に救われました。今も美容師を続けていられる原動力になってます。私自身の育成方針の原点でもあります。) 

②人にはそれぞれに美意識がある。その美意識にフィットする接客と技術をしてあげると感動が生まれる。 そのためには、美意識がどこにあるのかを探すのに必要なポートフォリオ分析の軸を知ることと心を寄せて関心を持つこと。 

モダンとクラシックを結ぶ時間、時代の軸。 エロティックとストイックを結ぶエロスの軸(異性の目を意識する度合いを表す感情の軸)。 男性性と女性性を結ぶ性差の軸。 若年性と老年性を結ぶ年齢の軸。 

以上の4つの軸を知り、お客様と一緒に美意識の居場所を見つけるカウンセリングと会話をして、ヘアスタイルを提案、提供し、接客のポイントとして大切にしてあげること。 (自分がどうしたいかでなく、相手を認める姿勢。仕事とは自己実現のための手段でなく、お客様を知り感動、満足をして頂く事が自分の自己実現につながるということ。) 

③以上をキチッと理解してから始めるのでなく、何となくとらえてやりながら考えて深めていくこと。(これ大事!) 

美容師は新しいモノを取り入れていく最先端にいる。当然、社会の逆風を受ける。しかし、必ず数年後にはその新しいモノを社会もゆっくりと受け入れるようになってくる。 逆風を怖れず、勇気を持って新しいモノにチャレンジしていこう。それは美容師に出来るひとつの社会貢献でもある。(ファッションだけでなく、生き方、考え方、イデオロギーに関してもです)

 3回に分けてお伝えした『美意識の芽』。 ずいぶん前に受けたセミナーですが、日置美容室も創業者の日置雅夫、好美夫妻そしてその後を受け継いだ日置尚社長の人財雇用と育成そして新たなビジネス展開へのチャレンジの原点も同じモノが根底にあるとあらためて気づかされました。 

「美容師なめんなよ!」五十嵐さんが我々に伝えてくれた言葉のひとつです。じゃあね。

※五十嵐氏は残念ながら数年前に急死されました。この場を借りてご冥福をお祈りいたします。

失敗続きのおじさん美容師のもしかしたらためになるかもしれない話

名古屋 栄の日置美容室で40年以上美容師を続けている田中隆史の元気⁉︎になるブログです!今、言っておきたいこと、気になってることをお伝えしていきますね。よろしくお願いします。

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