『美意識の芽』スピンオフ

いつも読んで頂きありがとうございます。
前回までの『美意識の芽』面白かったですか?
早速読んで下さった美意識学の権威、東野教授から更に深める情報提供頂きましたので、ご紹介致します。
これを書かれた方は小田原でサロンをなさっている美容師さんです。同じ美容師の中にも、こんなによく勉強されて深く物事を見つめている人がおられるのだとつくづく感心しました。

髪棚の三冊 vol.2-1 「粋」のススメ | 遊刊エディスト:EDITREALなニューメディア

デザインは「主・客・場」のインタースコア。エディストな美容師がヘアデザインの現場で雑読乱考する編集問答録。 髪棚の三冊 vol.2「粋」のススメ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『美意識の芽』(五十嵐郁雄、GIGA SPIRIT) 『「いき」の構造』(九鬼周造、岩波文庫) 『ブランドの世紀』(山田登世子、マガジンハウス) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■蟻牙の鋭鋒 五十嵐郁雄さんは「粋」を体現する編集人だった。美容業界誌の編集に長く携わった後、横浜東口のオフィスビルの一隅に「蟻の巣」を設え、有志の美容師を集めて私塾を開いたのは2003年。私はその一期生だった。五十嵐さんは「蟻の一歩」と自嘲していたけれど、新しいものを楽しめる感性と、それでいて時代や権威に迎合しない強かな「蟻の牙」は、小さき者なれど世界と対峙せんとする五十嵐さんの矜持を象徴していた。 月一回、7〜8名も集えば身動きも不自由なほどの「蟻の巣」で行われたのは、デザインに潜む多層な対比構造をマネージするための座学だった。たとえば内面のきちんと感と外面のこなれ感、そうした対比の効いたカッコ良さが美容師に求められているのだよ、と。その対比構造の感覚こそが「粋」と呼ばれる美意識の核なのだよ、と。 五十嵐さんの言う「粋」は九鬼周造の『「いき」の構造』(岩波書店、1930年初版)にインスパイアされていた。 独仏に遊学した九鬼は、母国日本の「粋」という概念を西欧語の「chic」(上品)や「raffine」(洗練)や「coquet」(媚態)などといった語と照合させながら考察した。 たとえば西洋の「ダンディズム」は英雄主義の残り香の中で男性に限って適用されるのに対して、「粋」は同じ英雄主義的な武士道をまとっているものの、仏教的世界観を取り込みながら、苦界に身を沈めているか弱い女性によってまでも呼吸されている。とすれば、「粋(いき)」とは身分や性差を越えてわが民族に独自な「生き」かたであり「意気」なのではあるまいか、と。

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私もまだまだ勉強することたくさんです。
じゃあね。

失敗続きのおじさん美容師のもしかしたらためになるかもしれない話

名古屋 栄の日置美容室で40年以上美容師を続けている田中隆史の元気⁉︎になるブログです!今、言っておきたいこと、気になってることをお伝えしていきますね。よろしくお願いします。

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