おもてなし パート1

いつも読んで頂きありがとうございます。

何年か前の同じ日の新聞に2つの対極的な記事が掲載されていました。 

ひとつはフィリピン人の女性と日本人の男性との間に産まれたハーフの子供たちをめぐる不法就労の実態を書いた記事。 

不法就労といっても実態は日本人のブローカーが現地で騙して日本に来させてフィリピンクラブで安い給料で働かせるという悪質なものです。ハーフの人だといろんな理由をつけて来させやすいみたいで。フィリピンでは「日本人には気をつけろ! 騙されるぞ」というのが定説のようです。 

もう一つの記事は明治時代、今から120年余り前に和歌山県の串本沖でおきたトルコの戦艦エルトゥールル号遭難事故の映画『海難1890』が公開されるというニュースです。 

この事故は台風により転覆したトルコの戦艦を沿岸の住民達が舟(船でなく)を出して一生懸命救助したという出来事です。救助のみならず、自分たちでさえ貧しく食料なども豊富にない時代にも関わらず、損得抜きに負傷者たちを手厚くもてなしたことでも語り継がれています。

この話はトルコでは学校で使う教科書の中でも取り上げられておりトルコ人は知らない人はいないといわれているお話です。日本人の方が知らないかも知れません。

この事故から90年以上たったイラン・イラク戦争の際に日本人脱出の為に、戦火の中トルコは旅客機2機を飛ばしてイラク在住の日本人ビジネスマンやその家族を助けてくれました。時のトルコの首相は日本政府からの謝意に対し「日本人には昔トルコ人がお世話になりましたから」とのみ言ったそうです。  

ここ数年、世界の観光都市で外国人観光客が訪れた人数の第1位に京都が連続で上がっていました。

一般的に京都人はどケチで有名で、お笑いコンビのダウンタウン松本さんなどは語気を強めて「大嫌いや」と言います。 

しかしこれは、何百年という都を守って来るための相当な知恵がその裏側にあるようです。

その最たるものが「おもてなし」です。 おもてなしはお金をかけずに知恵と工夫そして人に喜んでもらおうという心があれば出来る事です。もっと言えばそれなりの値打ちのものにも、おもてなしの価値をつけることで価値あるものにしお客様の満足を大きくするマジックです。

茶道には「一期一会」などというおもてなしの心の持ち方、哲学を表した言葉もあるくらいです。

騙す日本人ともてなす日本人、コロナ禍で海外からのお客さんも激減した中ですが、観光も大きな産業となった今こそ、騙されても騙さない日本人というジャパンブランドもありだと思います。

じゃあね。

失敗続きのおじさん美容師のもしかしたらためになるかもしれない話

名古屋 栄の日置美容室で40年以上美容師を続けている田中隆史の元気⁉︎になるブログです!今、言っておきたいこと、気になってることをお伝えしていきますね。よろしくお願いします。

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