トップディレクターになるということ
いつも読んで頂きありがとうございます。
もう5年くらい前の話でしょうか、トッブディレクターになる直前、自主的に数回にわたり本店にモデルさんを同行して、水谷専務に指導を頂いている女性の店長がいました。
トッブディレクターといえば日置美容室の美容師としてのまさにトッブになるという事ですが、すでに店長でもある立場の人がモデルトレーニングをお願いして実行している事に頭が下がりました。
久しぶりに彼女の仕事っぷりを拝見しましたが、お客様への思い入れたっぷりのカウンセリングからスタートです。
以下、その時のカウンセリング再現です。( )内は私の心の声。
「私の◯◯様のイメージはエレガントなイメージなんです。なので短くしてもボリュームのあるスタイルにはしたいんです。」(わぁ、勝手に決めちゃってるよ〜) でもお客様は嬉しそうにうなずきながら、それでそれでとアドバイスを聞きたそうにしています。
ひとしきり何故このスタイルが似合うのかを説明した後、再度出来上がりのスタイルイメージを手で再現して確認していきます。(ふむふむ、やるなぁ) お客様も仕上がりに期待を寄せて技術スタートです。
その昔、デビュー前のこの人を研修サロンで指導させてもらった時に、こんな出来事がありました。
3ヶ月間の研修で初めの1ヶ月目に担当したお客様を仕上げてお帰しする際に、「次回いらっしゃる時までにお似合いになるスタイルをいくつか考えておきますね。楽しみにしていて下さい。」
ここまではよく見る光景でしたが、彼女はそのお客様が2ヶ月後に来店される前におすすめスタイルいくつかをA4の用紙2~3枚ににヘアスタイル写真の切り抜きを貼り付けて用意して出迎えたのです。
私はこの行動力にすごいなと思って見ていましたが、お客様は嬉しさのあまり涙を流して喜ばれました。「今までいろんな美容室へ行きましたが、こんなことしてもらったのは初めてだわ。」 指導する立場の私が、一番勉強させてもらった瞬間でした。
話は冒頭に戻って、この日の仕上がりはお客様の期待以上の仕上がりとなり喜んでお帰り頂きました。でもそれ以上に担当した本人が大満足顔。(そりゃお客様も満足するしかないわな)
現在は事情があって美容師でなく実家の家業を継いでいるのですが、このお客様への思い入れと、自分を謙虚に磨き続ける姿勢を忘れなければどんな業界でも必ずファンは増え続けますよ!頑張れ‼︎
今日は思い出話でした。じゃあね。
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